障碍者の差別解消への取り組み
投稿日時:2017-09-19 16:03:16
2016年4月より、障害者差別解消法が施行されました。これはバリアフリー化や点字、音声案内と言った今までの障碍者の過ごしやすい街づくりだけではなく、知的障害、発達障害など、身体の障害に限らない幅広いタイプの障害に対して、合理的配慮を行い、健常者との差別を解消する目的で制定されたものです。
いわゆる障碍者手帳を持つ方ではなくとも対象となり、日常生活での障碍者が困難にならないことを目指すことだけではなく、社会的障壁をなくすことで誰もが平等に分け隔てなく暮らせる社会を目指しています。障害に対する理解不足による差別も解消する取り組みを行うのでづ。
たとえば、視力はあっても色覚異常を持っている方には、色の見分けが難しいことで困ることがありますが、まだ世間には理解されているとは言えません。最近になって「色覚バリアフリー」という考えからがようやく認知され始めました。
また、学力そのものには問題ないにも関わらず、文字の読み書きが困難なために学習に支障が出ている方に、音声読み上げソフトやタブレットなどの端末での学習を提供することで平等化をはかるなどといった例もあります。少しの補助で健常者と同様の生活ができる障碍者はたくさんいるのです。
怪我や病気などで後天的に障害をもつ可能性もあり、障碍者差別は決して他人事ではありません。障碍者が快適に暮らせる社会は、健常者にとっても安心できる社会であるはずです。
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バリアフリーについて考える
投稿日時:2015-09-10 16:07:52
障害者や高齢者など、体の不自由を抱える人が社会生活において支障になる要素を取り除くための施策を「バリアフリー」といいます。
バリアフリーは急速に進められており、公共施設にエレベーターが設置されたり、点字ブロックが通路に敷かれたりしています。車椅子の人や視覚障害者が移動で苦労しないための施策です。
しかし社会全体をバリアフリーにするのは、とても大変な事業です。たとえば自分が足で立てなくなり、車椅子で生活することになったところを想像してみてください。どこかに出かける必要はありません、自分の家での生活を想像するだけで十分です。
まず門から玄関まで、車椅子で用意に移動できるようになっていますか? 庭が砂利と敷石だったり、玄関の前にわずかな階段があったりしたら、もう車椅子では移動できません。
仮に玄関先まですんなり移動できたとしても、玄関と廊下の間に段差のない家はほぼ皆無でしょう。このような場所にはスロープを設置していかなければなりません。また、外から家の中に入るときに、車輪の汚れをどうするかは重要です。外と中で乗り換えますか? 大変ですよ?
トイレは、おそらく従来のままでは使えません。介護手すりを取り付ける必要が出てきます。家庭用のトイレは個室が狭い場合がほとんどですので、かなり考えて取り付けなければならないでしょう。
入浴は、もっと大変です。症状が軽ければ、手すりさえあれば自分で入浴できるかもしれませんが、重症であれば介護が必要です。家族の手を借りるか、デイサービスを利用することになりますが、家族に頼る場合はよほど忍耐を強いることになります。
このように、車椅子生活は家の中ですら不便極まりない生活を送ることになります。社会全体のバリアフリーを達成するために、現状の努力はまだまだスタートラインに立ったばかりのレベルでしかないのです。
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障害があっても関係ない
投稿日時:2014-05-19 14:49:06
健常者と障害者という分け方をしているのを知っていますか? 教育現場でも同じなんですが、健常者と障害者は同じ教室学ぶという事はありません。
このような行為を差別だという人もいるのではないかと思います。しかし、教育現場においては差別ではなくその子に寄り添った教育をしているという、健常者では受けることができないくらいのマンツーマン授業なんです。その子の障害が何かによるでしょうが、学校という教育現場は非常に頑張っているんです。
そして何より、障害者と言われている人は、自分が障害者と思わないくらい元気で明るい人も大勢います。先天性と後天性と言って障害を持って生まれてくるケースと事故や病気で障害を持ってしまうケースとあります。どちらであっても、健常者と障害者と分けて見られてしまうことが嫌だと思っている人もいるのではないかと思います。
日本は、障害を持っている人への偏見だったり固定概念が根強くあるように思えてなりません。他の国と同じように、障害を持っている人に対して対等に向き合うべきなのではないかと思います。
障害を持つ人に対する教育の取り組み
投稿日時:2014-03-28 13:28
障害とはどのようなものでしょうか。障害は生きていくうえで問題になるもののことを言います。したがって、周囲の人が障害だと思っていても本人にとっては障害ではないことがあります。
また、周囲の人が障害を持つ人に対してできることは、その障害をいかに障害ではないものにするかということです。つまり、その障害が表出しない環境をその人に提供することができるかということです。
周囲の人の理解とサポートによって、障害を持つ人も人並みに生活することができるのです。
障害を持つ人に対する教育で大切なことは、どんなことができないのかを見るのではなく、どんなことができるのかということに着目することです。そして、できることを伸ばしていけば自信や生きがいに変わることがあります。どうせできないからと言ってやらせないのではなく、挑戦させることが大切なのです。
挑戦するにあたって、危険なことがあったり周囲に迷惑をかけてしまうことがあるかもしれませんが、事前協力を求めて理解をしてもらうというサポートで障害を持つ人に成長の場を提供することができます。
発達障害の概要
投稿日時:2014-03-20 16:27
発達障害とは発達期に生じる永続的な心身の障害のことです。発達障害と診断される要因には身体の成長に心の成長が追いつかない精神遅滞、対人的な社会的能力が低い自閉症障害を主とした広汎性発達障害、さらには脳性麻痺などが含まれます。したがって、発達障害といっても症状は様々です。
また、同じ発達障害と診断されたとしても環境によって見えてくる障害は変わります。字を読むことが困難な人であれば字を読む環境でなければ全く問題は生じないのです。したがって、周囲の人たちが発達障害と診断された人をどのように受け入れどのようなサポートをするかで、その人はあたかも発達障害がないかのように生活を送ることが可能です。
最初に発達障害を発見するのは親がほとんどで、自分の子どもが他の子と違うという違和感から診察を依頼した結果、発達障害と診断されるという場合が多いです。
また、発達障害には虐待が原因というものも存在していることがあり発見が遅くなることもあります。発達支援によって回復する事例もあるため、迅速な発見が必要になります。
学習障害の概要
投稿日時:2014-03-14 15:10
学習障害とは知能が劣っている訳ではなく、感覚器官にも特に目立った問題が無いのにも関わらず失読・失書・失算といった基本的な学習能力に困難がある場合のことを言います。
学習能力以外の行動の特徴としては、注意集中力の低さや多動、運動能力の遅れ、対人的な社会的能力の低さなどが挙げられます。
また、学習障害と診断されるには、学力の到達基準は年齢・知能・教育の程度から予測される水準を明らかに下回っている必要があります。
学習障害は4つに分類されており、どんな症状もいずれかに当てはまります。
その分類は、第1に読みの正確さと理解力に問題がある読字障害。第2に口頭でつづりを言う力と語を正確に書き出す力のいずれにも問題がある書字表出障害。第3に加減乗除のような基本的な計算力に問題がある算数障害。第4に特定の学習障害の基準を満たさないものの、これらの読字・書字表出・算数の3領域すべてに問題があることで学業成績を著しく妨害する特定不能な学習障害の4つです。